ヨーロッパ④ローマ3日目

3日目。

この日も朝から大量のハムとパン(食べ飽きない)を摂り、全員でバルベリーニ駅近くのサンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会、通称「骸骨寺」へ。

しかしあいにく修復中で入れないと言われてしまう。

諦めて入口を出たところで、他の皆さんはショッピングに出かけると言うので、私は単独行動に。
それまで智さんはじめ先輩方の引率に従ってボヤボヤしていたため、この時点では現在の位置関係がわからず一瞬とまどうが、とりあえず最寄りのボルケーゼ美術館に行ってみることに。


周辺はだだっ広い公園が気持ちよく、意気揚々と闊歩しながら売店でガムを買いグラッツェとか言っていると、海外でサヴァイヴしている自分、という感じの間違った高揚感を味わう。

そんな気分に水を差すかの様に、ボルケーゼ美術館のチケットは火曜日まで売切れとのこと(この日は日曜日。この旅行中、行く先々で休館多し。)

仕方ないので同じ敷地内の動物園に行ってみるが、入口の女性にチケットを求めたところ整理券を渡されたので、待ち時間を尋ねると20分以上とのこと。途端に海外にまで来て動物園でも無いだろう、という気分が湧き起こり、断念する。私は並ぶのが嫌いです。

気を取り直して地図を見ると、これまた同じ敷地内に国立近代美術館がある様なので行ってみる。

たまたま日本美術展がやっていたのでチケットを買い求めると、受付の男性がお前はジャパニーズか、と聞いてきた(様な気がした)ので、イエスと言うと、それは素晴らしい、ぜひ楽しんで言ってくれ、と言われた(様な気がした)ので、グラッツェグラッツェと言いながら館内へ。

鉄斎・栖鳳・御舟・暁斎など、知った名前がずらずら並ぶのを見ながら、ローマまで来て日本美術でも無いんじゃないか、という先ほどと同じ疑念が湧くが考えないことにする。

特に禁止の表示が無かったので当然の様に写真撮影をしていると、イタリア女性が話しかけてきたので、日本美術について知りたいのかと思い、オーケー、俺だって古物商のはしくれ、日本のことなら何だって教えてやる、という気分になり、アイムジャパニーズとか言いながら笑顔で応対しようとすると、どうも怒っている様に見えるので、よく聞いてみたらその女性は学芸員で、写真撮影をやめろ、と言っているだけだった。ソーリーソーリーと言ってカメラ(携帯)をしまう。

その他、現代美術の展示も楽しんだ。


(こっそり最後に撮った写真)

長いのでつづく