大阪古典会

本日は大阪古典会。大変盛況でした。

ある品を10円差で負けてしまい悔しい思いをした他は、比較的いい打率で落札することが出来ました。

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自家目録第2号に向けて、商品のカード取りを小まめに、入念にすることにしているのですが、最近は現物主義を心がけようと思い、国書総目録で著者を調べてもそれを鵜呑みにせず、原文に記載通りの著者を書こうと思っています。
しかしこれが意外となかなか原文からその著者を見当てられず、何度も序文と跋文を読み返すことになるのですが、なかなかはかどらない。

今も落札品の内、『鉄槌』という本のカード取りをしているのですが、国書にある著者の山岡元隣が見つけられない。跋文に「洛下の隠士而慍斎…」とあり、ようやく而慍斎が元隣であることに辿り着く、という要領の悪さですが、なかなか楽しいです。初学者の喜びの典型丸出しで、今更恥ずかしいことですが。

また、濁点は無くとも濁って読む、というのは基本かと思いますが、同じく『鉄槌』の冒頭の頭書に、「日くらし…くの字すむ。虫の名の時はくの字にごる也」とあり、ずっと「つれづれなるままにひぐらし」だと思っていたので、店頭の岩波文庫徒然草を確認したところ、ちゃんと濁らずに「日くらし」とあったので、己の無知を再確認しながら、またも初学者の喜びを感じている次第です。

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日々色々ありますが、「誤りはあっても偽りはない」という某氏の言葉に励まされながら、少しでもいい仕事をしていきたいと思っております。

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今日のヒット(ひさびさ)
「あの貼り雑ぜ屏風、蕪村の漢詩入ってたらしいで。買っといたら良かったな」
「だいぶ損しましたね」