不調
少し体調を崩しておりますが、
店は開けております。
小店に臨時休業はありません。
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このブログではあまりネガティブなことは書かない様に心がけているつもりです。
しかし一日ひとりで黙って店に座っていて売上もかんばしくなく、あまりマナーのよろしくない方が何人も続けて来られたり、細かなトラブルが続いたり、諸々あると鬱々とした気持ちになることもあります。
今日はそんなこんななんやかんやで少し気分が沈み気味だったのですが、閉店間際に梁江堂のTさんが軽く立ち寄られ、いつもの朗らかな笑顔を見せて下さったので少し前向きな気持ちになれました。
ありがたいことです。
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私は古書店の仕事は家業を継いだ形なので、本が好きで好きで始めた人と自分を比べて引け目を感じてしまうことも時々あります(もちろん本は好きなのですが。いわばこれは恋愛結婚と見合い結婚はどちらが優れているのか、といった無意味な問いと同じだと思う)。
好きで始めた仕事というのは本当に素晴らしいことだと思います。好きなことで生計を立てるというのは人生における理想の一つだと思う。
仕事上のことに限らず人生に行き詰った時に、自分にはその辺の初期衝動とも言うべき部分において何か少し足りないものがあるのではないかと思ってしまうことがままあります。
また自分は商売人として致命的なほど数字に弱いので、「向いてないな」と悩むことも多々あります。
一方で、思いがけずいい本が手に入ったり、お客さんやご同業との素晴らしい出会いがあったり、高い物が売れたり、といったことですごく豊かな気分になることも、少なくない回数あります。
大げさですが、「俺にはこれしかない」と気持ちを新たにすることも何度もあります。
しかし、そういったこととは別次元で、仕事は仕事なのだからそこに大義や生きがい等といった発想を事あるごとに持ちだして悩むこと自体が甘えなのではないか、と思う気持ちもあります。
何にせよ、目の前のやるべきことを淡々とこなしていく以外にはないのだ。
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うーん、暗い。
なんやかんやで楽しくやっております。
おわり