ゼンレン

我々は全国古書籍商組合連合会(略して全古書連、さらに略して全連)というものに加盟しており(*)
その大交換会(略して大市)が毎年催されるのですが、今年はそれが東京で行われたので、遠征してきました。

先述の通り複数の有力店がパリ行きで欠席の為、これは大チャンスとばかりに張り切っていたのですが、
ドキドキして結果を待った物は力及ばず、落札出来ませんでした。

いつも仕入れ資金にぴいぴい言っている私からすればかなりの大金100万円以上をある鎌倉期の物に張り込んだのですが、
一般的感覚から言えば間違いなく大金でも、ピンキリのピンの本を買うには中途半端な額という現実を改めて思い知りました。

とにかく、先立つものがなければ良い本は仕入れられないのです。

「要するに金だ」
井伏鱒二『珍品堂主人』より)


 *正確には全国古書籍商組合連合会に加盟している各地方古書組合に所属、という言い方になるかもしれません。
  梁山泊は京都組合に所属、大阪組合に支店加盟しております。