東京出張

最近出張が多く、すっかり更新を忘れておりました。

先日は明治古典会の七夕大市へ行ってきました。
目録を見る限り自分には縁遠い物が多く思えて、半ば見学のつもりで赴いたのですが、やはり現物を見ると色々欲しくなってくるもので、少しだけですが入札し、何点か買うことが出来ました。

個人的にバンクシーシルクスクリーンと、アンドリュー・ワイエスの書翰が欲しくなってしまったものの、自分の趣味として手が届く様な物ではないので入札は見送りました。残念ながら。

後半の振り市はパドルという奴を手にして行ういわゆる欧米式で、大変な盛り上がり。

多くの物を東京の有力店が競り落としていく中、モズブックスさんの孤軍奮闘(という表現が適切なのかわかりませんが)が光る場面が何度かあり、胸が熱くなりました。影響されて自分も浮世絵などで少し競ってみたのですが、瞬く間に100万、200万と値が上がり、すぐに降参してしまう体たらく。

最終台も入札はしたものの落札できず、終始見学の様な気分でした。
しかし、それにしてはそれなりの落札額になってしまったので、支払いに頭が痛いのには変わりないという複雑な心境です。

その日は中華料理店で軽く飲んで、早めに宿へ帰り、翌日は早朝から釣りへ。
首都高湾岸線を走り、レインボーブリッジを渡り、フジテレビを眺めて、大黒埠頭本牧埠頭、と
歌やテレビでよく聴く地名にお上りさん気分が高まりながら、釣り船へ乗り込みました。

釣果はそれなりといったところですが、智さんの庖丁さばきのおかげで、
魚はみるみる造りに変わっていき、とても贅沢な昼食となりました。本当に旨かった…

そんなこんなで、すっかり丸一日遊んでしまった後、翌日の東京古典会へ。

会の最中、青裳堂さんから「2、3分時間ありますか」と言われて、
何だろうと思ってドキドキしながら一緒にエレベーターに乗り込むと、ロッカールームの様なところで
目録を頂き、大変うれしかったです。

しかしうれしくて、会の最中にも関わらずその目録を見始めてしまったのは、今思えばちょっと無礼だったかな、と反省しています。

閉会後、永森書店さんの近くで食事をしたのですが、外で一服している時にお会いした永森さんにおもいがけず「こないだお店行ったんですよ」と言われ、ご挨拶出来なかったことをお詫びしながら、いつ同業者が来ても恥ずかしくない店にしなければ、と強く思いました。

帰りの新幹線では衆星堂さん(心の中では勝手に師匠と呼んでいる)の隣に座らせて頂き、また色々お聞きしてしまいました。夕方から飲んでいた上に新幹線でも飲んだので電車を降りる頃にはベロベロでした。師を酔わせて貴重な話を聞き出そうという作戦のはずが、いつも私の方が先に酔ってしまいます。

ともあれ、とても充実した三日間でした。

(固有名詞を明記する方が自然だと判断しました。問題が無いといいのですが)